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2015年10月2日金曜日

Accuphaseが、『TIAS 2015』で発表した新製品2機種『E-370』と『P-7300』を、先行試聴させて頂きました。

先日のインターナショナル・オーディオ・ショウで発表された、Accuphaseの新製品2機種、
プリメインアンプの『E-370』と、ステレオパワーアンプ『P-7300』の先行試聴をさせて頂きました。

『TIAS 2015』での発表の様子はこちら↓
http://nojima-audiosquare.blogspot.jp/2015/09/tias-2015-accuphase2.html


まずは、プリメインアンプの『E-370』から。


※Accuphase E-370 プリメインアンプ

内部構成は、上位モデルの『E-470』と基本的には同じです。
違いは、パワーアンプの出力素子がMOS-FETではなく、バイポーラである点です。
背面を見ると、プリアウトのXLR端子がありませんが、
これは高さが『E-470』に比べて低いため、スペースが無かったという事の様です。
上位2回路を2個並列駆動にした、新しい仕様の『AAVAボリュームコントロール』を含め、
プリアンプ部は同じと言って良い内容、とは開発者のお話でした。

今回は、『E-360』に対して電源部の強化が大幅に行われた点が注目です。
電源トランスのコアサイズは1回り以上大きくなっており、
2つ並べると1cm程大きくなっているのが判ります。
また電源のコンデンサーは、22,000μF*2基から、30,000μF*2基と
『E-360』比で1.3倍以上と、大幅に容量アップしています
もちろん、『E-470』でも採用された、新設計タイプのコンデンサーです。
これらにより、表記上の定格出力は100w+100w(8Ω)と変わりませんが、
効率が良くなっており、発熱もかなり抑えられたそうです。
また、4Ω時の定格出力のカタログ表記は、150w+150wと、プラス10w大きくなるそうです。

そして純A級ステレオパワーアンプ『A-47』で採用された、
新しいスピーカー端子の取付け方法が、プリメインアンプで初めて採用されました。
通常は、出力回路からスピーカー端子まではワイヤリングで接続されますが、
『E-370』では、基板から直接真鍮製の柱を立て、その先に端子を直接取り付けました。

電源強化の恩恵もあわせ、『E-360』比で2倍のダンピングファクター・400を実現
実測では500に達するという、プリメインアンプらしからぬ数値を達成しました。


『E-370』で一番驚くのは、音のスムーズさ。
今回はFOSTEXの『GX250MG』を使用しましたが、全帯域の音がストレスなく、すっと出てきます。
周波数のフラットさだけでなく、エネルギー感や質感も全帯域で統一感があります。
またAB級アンプでは少々荒くなるといわれる、
中域から高域の質感も、極めて細やかで密度感があります。
プリメインアンプでありながら、感覚的にはセパレートアンプの様なバランスです。

と言う話をしたところ、今回の『E-370』の開発では、
プリメインアンプの上位モデル『E-600』や『E-470』との聴き比べは一切しなかったそうです。
あくまでも対象は、『C-3850』と『A-200』との聴き比べ。
40周年記念モデルの世界を、プリメインアンプでどこまで表現できるかにこだわったとの事です。


Accuphase E-370 プリメインアンプ
予定価格400,000円(税別) 11月中旬発売開始

定格出力 : 100w+100w(8Ω)、150w+150w(4Ω)
ダンピングファクター : 400
サイズ : W465mm*H171mm*D422mm
重量 : 22.7kg


プリメインアンプに続き、ステレオパワーアンプの『P-7300』の試聴です。


※Accuphase P-7300 AB級ステレオパワーアンプ

先日発売された、モノラルパワーアンプ『M-6200』のステレオバージョン。
片chあたり10パラ・プッシュプルの出力段は、『M-6200』のちょうど半分です。

シャーシのサイズは、純A級ステレオパワーアンプの『A-70』と同じです。
『P-7100』に比べると、高さが2cm程低くなりますが、
このモデル(P-7100)のオーナーからのアンケートで、
『H258mmは、高すぎて通常のラックに入らない』との声が多かった為との事です。
この為、電源トランスのサイズに若干の制約があり、
1Ω負荷時の定格出力が若干小さくなっています。
が、電源トランスは、このシャーシに入る最大サイズとなっており、
『A-70』に比べトータル重量が1割ほど重い48.6kgとなっています

また、ダンピングファクターは1,000
『P-7100』(300)の3.3倍、『P-6100』(500)の2倍の値です。
この値は、最新のモノラルパワーアンプ『M-6200』だけでなく、
40周年記念モデルの純A級モノラルパワーアンプ『A-200』と同等の値です。

スピーカー端子の取付けは、こちらも『A-47』以降採用される、
基板への直接取り付け方式になっています。


SACDプレーヤー『DP-720』、プリアンプ『C-2820』と組み合わせ、
スピーカーに、FOSTEXの『GX250MG』を使用して、試聴開始です。
『GX250MG』はエンクロージャーの形を見て頂ければわかりますが、
Bowers&Wilkinsの『802SD』などと比べると、
若干ですが空間表現に関しては不利な面があります。

ただし、『P-7300』で鳴らすと、そのようなマイナス面を一切感じさせません。
スピーカーの左右の外側まで、音が広がっていきます。
それだけでなく、いつもなら目線より少し下側に俯瞰するように広がる空間が、
ちょうど目線の高さに定位し、そこから上に向かって響きが広がっていきます。
この感覚は、ステレオアンプでは無く、モノラルアンプ的な広がりです。

肌理の細かいAB級アンプと言う、
Accuphaseの新世代パワーアンプの完成形が登場です。


Accuphase P-7300 AB級ステレオパワーアンプ
予定価格1,200,000円(税別) 12月中旬発売開始

定格出力
 ・ステレオ時 : 125w/ch(8Ω)、250w/ch(4Ω)、500w/ch(2Ω)、800w/ch(1Ω)※
 ・モノラル時(BTL接続) : 500w(8Ω)、1,000w(4Ω)、1,600w(2Ω)※
    ※の負荷は音楽信号に限る
ダンピングファクター : 1,000
サイズ : W465mm*H238mm*D515mm
重量 : 48.6kg


それぞれのご予約を開始いたします。
オーディオスクェア藤沢店 TEL 0466-31-0603




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